ICO初の女性会長はジンバブエ人

2026-02-08

ミラノ・コルティナオリンピックが開幕しましたね。

昨年女性初のIOC会長にジンバブエのカースティ コベントリー氏が就任し、

ミラノ・コルティナオリンピックの開会式でスピーチをされましたが、オリンピックでは勝ち負け以外にも重要な意味がある、

選手のみならず世界中の人が精神的に成長することを願うような彼女らしい素敵な内容のスピーチだったと思います。

彼女らしいと書きはしましたが、彼女のことについて私が知っていることは少ないです。

カースティが背泳ぎで金メダルを取ったアテネオリンピックが行われたときに私はジンバブエに赴任中だったのですが、

その日までオリンピックに関してジンバブエで話題にする人はほとんどおらず、オリンピックが4年に1度行われるということでさえ知らない人が多いくらいでしたが、カースティが金メダルを取った翌日の新聞の見出しは一面カラー写真で彼女の偉業を報じ、ジンバブエの人気ドラマの中の子供が「私も大きくなったらカースティのような水泳選手になるわ」という台詞が数日後(翌日だったかも?)即加えられているのを見て、どんだけ寸前に撮影されているのよ!?と驚いたことを覚えています。

その次の北京オリンピックでも金メダルを獲得しアテネに続きすごいなと驚いた記憶があったのですが、

実際にはそれどころではなく、アテネでは金、銀、銅の三つ、北京では金、銀、銀、銅の四つものメダルを獲得しています。

金メダル以外のメダルについて、ICO会長としての話題の中で見るまですっかり忘れており、

あの時代のことをしっかりと覚えているつもりでいましたが、時間とともに色々なことを忘れてしまっているのだなあと実感してしまいました。

kirsty Coventry

テレビの画面を撮影したこの写真をSNSで、

現地でNPOシンバの活動の手伝いをしてくれているラティに「彼女のことを誇りに思うよ」というメッセージとともに送ったところ、

すぐに「私(ラティ)も、彼女のことは誇らしく思っています。彼女は凄い人なのに常に謙虚で、いつもとても落ち着いて、すごく尊敬しています」という返信がありました。

同じジンバブエ人でも白人と黒人の間に溝があるケースも多く見受けられますが、彼女は私が知る20年前当時から変わらず支持されているというのは素敵なことだと思います。まだ42歳と若いので、この先も色々な権力に負けずに長く活躍することを願います。

世界中で戦争が起こってしまっている不穏な時代の中での今回のオリンピック、開会式でははっきりと強く反戦を訴える演出が目立ちました。

私はバッハ会長時代に平和の祭典とは名ばかりなんじゃ?と不信感を抱きオリンピックに以前のようには関心を持てなくなっており、今回の開会式も見なくてもいいかなと思っていたのですが、カースティのスピーチも気になったので見てみたら、ミラノ・コルティナオリンピックは平和の祭典に相応しい開会式を準備してくれていて、こういう行事の重要さを思い出させてくれました。

テレビ離れが進む今、戦争を支持するような人がこの祭典を見てくれたとは思えないのがとても残念で非常に歯がゆい気持ちです。

極悪人でもない誰かの命を奪ってまで欲しい物はもちろん、守りたいものなんてないです。

防衛のため、もしくは本当の意味での正義のために、仕方ないということがあるのかもしれません。

ですが、ひとたび戦争となると、それにかこつけて無実の人が巻き込まれるような流れになっていても仕方なしとなってしまっている現実が、なんともやりきれないです。

罪のない人なんて世の中にいないのだから、多少の妥協、不満、我慢を抱えながらでも許し合い平和であってほしいものです。

せめてこの短い二週間は平和を保つという約束が破られないことを願うばかりです。

 

 

 

 

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